10月11日日曜日に開催されたICEE 2026の報告です。
ご参加の皆さま、
そして今回参加が叶わなかったけれど、応援をしてくださった方々へ
今年も無事に盛会裡に開催できましたことを心から御礼申し上げます。

今回何よりも強く感じたことは、若い力の台頭です。XをはじめとするSNSやブログでICEEを語ってくださった方々、勉強会などで個人的に勧めてくださった方々。そのご紹介や発信を通じて、新しい方々が加わってくださいました。
そして、古くから松本道弘先生の教えに共感し、学びを深めてこられた方々の想いと、新しい方々の熱意が響き合った大会だったと思います。
まさしく新旧の融合
先生が最も大切にして来た言葉
『fission から、fusionへ』
ICEEの素晴らしさは、年齢やバックグラウンドが違うさまざまな方々が一堂に会して、その場でのお題に真剣に取り組み、お互いの技や気持ちの交換をすること。
だからこそ
その、ネーミング通り
Inter-Cultural English Exchange
なのです。
参加されなかった方々も、遠くからも近くからも、背中を押してくださっているのは、この場の創り出す価値を感じていらっしゃるからこそ!
主催者側として、さまざまな苦労はありますが、そのことが1番嬉しく有り難く思っていることです。
さて
当日の様子を少し振り返ってみたいと思います。
午前の部
Extemporaneous Speech
第1セクションの1分間スピーチは、昨年と同じく三つのお題から選ぶ形式でした。現代的な話題に加え、三つ目には、日本由来で今や世界でも使われている言葉を取り上げました。実際にはこの言葉を選ぶ方が多いのは、やはり、内容的に日本人として思うことがあるから!ですよね。
この辺りも英語力だけでなく背景にある知識や経験がスピーチには、大切だということを改めて考えさせられる点です。
第2セクションのDefinition Game は、
今回は事前のプレイベントセミナーで、judgeのナフィサさんが指摘してくださったように、まずその言葉のカテゴリーを示し、それから自分なりの解釈を説明する。抽象的な言葉であれば、具体的なエピソードを添えることもポイントです。
Definition Game
もし、わからない言葉があっても、推測であることを示しながら、意味を考えて説明してみる。
これも出会った言葉にどう対処するか?というICEEならではの挑戦です。
参加の方々は、どんな言葉に出会いましたか?
言葉の定義は、簡単な言葉ほどその定義の手順が問われます。自分がどんなふうに言葉を扱ったのか?振り返ってみるといいですね。
Listen-Think-Ask
第3セクションの
Listen-Think -Ask
は、いつも結構人気のセクションです。ここからは1人ずつではなくて相手があっての会話
大会中にデモンストレーションの映像をFacebookに一部アップしましたが、ジャッジのNateとAndrewの会話がとても自然で、ウィットに富んでいて、即興の会話の楽しさをみなさんに味わっていただけたと思います。
リラックスして、相手の答えをうまく引き出し、そこからまたポジティブに相手が答えたくなるような質問をしていく!
この練習は、午後の最後のセクション
Journalistic Interview の練習にもなるセクションですね。会話を楽しんでいただけましたか?
今回の質問は、今年のテーマ
“Harmony with Nature”を意識して、だんだんと自分の内面や在り方の探究を深めるようになっていましたが、お気づきでしたか?
Discussion
第4セクション
Discussion
グループでの話し合いの今年のテーマは
How Cashless Should Our Society Become?
というお題でした。
グループによって年代も人生のphaseもさまざま、みなさんのグループでは、どんな話題に花が咲きましたか?皆さんとても楽しそうでした。
グループによっては、肩を寄せ合って真剣に話す様子も!
午後の部
Impromptu Debate
午後の最初はImpromptu Debate
今回の論題は
Resolved: that generative AI development is not worth the human and environmental costs.
「生成AIの発展は人間と環境にもたらす負担に見合うだけの価値がない」
(Value Debate 価値ディベート)
さて、六角ディベートは、松本道弘先生のオリジナルスタイル、「論理」に加えて「情理」を重んじる「平和のディベート」です。
特徴的なのは、後半に情理の部分、つまり自らの経験を通して、論理だけでは伝わらない想いや実感を届けるスピーチがあり、まとめのスピーチでは、相手から学んだことを述べ相手に対する尊敬を示したのち、自分たちの主張に戻ります。
今回は、Eleven Labsによる英語のAI音声で各パートのモデルディベートを聞いていただきました。
最初のスピーカーの声に次のスピーカーの声が一部ダブったりするお聞き苦しい点がありました。お詫びいたします。
しかしながら、質疑応答のやり方や、それぞれのロールに合わせたスピーカーの声やキャラクターを選ぶなどの工夫をさせていただきましたので、コンテスタントの方々が、初めての方も含めて、上手に役割を果たしてくださっている様子に、少し安堵いたしました。
来年は、表示の仕方にまた工夫を重ねてみます。
今回、質問部分を担当した若い方の勢いのある反対尋問もあり、小気味良いやりとりも聞かれて、若い方の順応性やスピードなど、改めて、このディベートの可能性を感じることができました!
このディベートは、挑戦すればするほど奥が深いディベートです。
本来はバイリンガルで、日本語と英語で学べる場として、
毎月第1週の日曜日にオンラインで開催している 紘道館月例会 で学ぶ機会があります。
興味のある方は是非ご参加ください。 詳細はFacebook で 紘道館 を検索。
お問い合わせは icee1984@gmail.com まで。
Negotiation
午後の二つ目のセクションは、Negotiation
今回も、one on one の交渉となりました。
今回の内容をお伝えすると。
1. Eco-Resort Development vs. Local Conservation
A hotel company wants to build a small eco-resort in a scenic forest near a lake. A local community/environmental group is willing to accept some development but wants to protect wildlife and public access.
1人1人のロールや立場が具体的に示されたカードをコンテスタントにはお配りして、見学をされる方には両方の立場の説明の紙をお配りしました。ご自分がもし、交渉をする立場なら?と見学の方々も考えていただけたでしょうか?
Super Translation
そして次のセクションは、勝ち進んだ6名が挑戦する
Super Translation
今回取り上げた文章は二つ。
一つは、先頃逝去された前衛芸術家・草間彌生さんの自伝『無限の網』から。
もう一つは、原田マハさんの短編小説「無用の人」の作中に引用されている、岡倉天心『茶の本』の一節です。原田さん自らが監督した映画『無用の人』は、先日、サン・セバスチャン国際映画祭で国際批評家連盟賞などを受賞しました。
どちらも、芸術に深く関わる二人が、人間の在り方を見つめた哲学的な文章です。
「どのくらいの神の深さをこめて、無限は宇宙の彼方に無限であるか。それを感知することによって、一個の水玉である自分の生命を見たい。」
(草間彌生『無限の網―草間彌生自伝』より)
「おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。」
(原田マハ「無用の人」の作中に引用された、岡倉天心『茶の本』の一節)
自然や宇宙の一部として自分を見つめること。そして、自分や他者の中にある、小さくても大切なものに目を向けること。
あなたなら、そこからどんなストーリーを思い描きますか?
同じ日本語から生まれる、それぞれの翻訳。そして、そこから展開される全く異なるストーリー。
皆さまも、心を動かされた場面があったのではないでしょうか?
与えられた文章を翻訳し、そこから想起するストーリーを創り出す。その一つひとつに、語る人の個性と経験が織りなすドラマがありました。
Journalistic Interview
さあ、最後のセクション
Journalistic Interview
今回お迎えしたゲストは、林美智子さんです。
『水からの伝言』の著者・江本勝先生の秘書を務められ、先生が亡くなられた後も、その志を受け継いで活動していらっしゃいます。
松本道弘先生が同書に触れ、「自らインタビューをしたい」とおっしゃっていた江本先生。そのご縁を、今回のゲストへとつなぐことができました。
ファイナリストお二人の異なるアプローチは、ご覧になったみなさまにとっても興味深いものだったのではないでしょうか?
今回は、松本道弘先生を師と仰ぎ、長年精進を重ねてこられた影浦さんが、チャンピオンに輝きました。
優勝スピーチもユーモアに富み、心に響いたという声が寄せられました。
改めて
ICEE 2026
Grand Champion 
影浦誠樹さん
Runner Up 
安河内哲也さん
おめでとうございます
感想を寄せてくださった皆さま、ありがとうございました。
SNSや個別のやりとりを通じて、ご質問や丁寧なコメントをくださった皆さまにも、心より御礼申し上げます。
受検者の皆さまには、スコアレポートと認定証をお送りしています。
同封の送付文にも、今回の大会への想いを綴りました。
どうぞ、それぞれの歩幅で、また来年に向けて、ご自身の山を登り始めてください。
ICEEの山道は、上ったり下ったり、時にはくねったり。そのたびに、違う美しい景色に出会えることでしょう!
来年は、40周年記念大会です!
これまで少人数のスタッフで運営し、進行が行き届かない場面もございました。
来年は、運営を支える「ICEE Team」を立ち上げ、皆さまがより気持ちよく参加できる大会を目指していきたいと思っております。
長年ICEEを愛してくださる方々と、新しく加わった方々。その力をつなぎながら、次の一歩へ。
進化し続けるICEEに、どうぞご支援、ご協力をお願いいたします
ICEE 運営委員会
Chief Director
瀬倉祥子
2026.10.23
ICEE2026 Sponsored by
ASAHI Press
Aspire School of Communication
BCL
iCOM
Practical English Promotion Systems(PEPS)
Supported by
International Debate Negotiation Association
Koudokan
#ICEEInterCulturalEnglishExchange

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